第2次東海市健康増進計画
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参考資料61 私は東海市の大手鉄鋼会社の協力会社で働く、44歳の男性である。今年から現場の作業長を任されるようになり、チームの監督者としての責任を感じ、やりがいを持って仕事をしている。 しかし、中間管理職は気をつかうことも多く、タバコの本数が徐々に増え、1日1箱では収まらなくなってきた。お酒はつきあい程度だが、休憩時間の缶コーヒーとお菓子がささやかなストレス発散となっている。 最近作業着のズボンがきつくなってきたので、今年の健康診断はまずいかもと、ヒヤヒヤしていたが、腹囲84cmでかろうじてメタボの判定はまぬがれホッとした。しかし、中性脂肪、LDLコレステロールの数値が基準値より高く、要観察と書かれていた。 そんな頃、最近健康志向の社長が、「元気な社員こそ、元気な会社をつくる!」のスローガンで、「社内対抗ダイエット企画」をスタートさせた。優勝チームには賞金も出るということで、社内は盛り上がりムード。うちの課では、25歳の幸福君(体重96kg)と私が参加することになった。 どうせなら、メタボ手前のお腹を引き締めたいと思い、運動を始めることにした。高校時代は、野球で甲子園を目指していたこともあり、体を動かすことは嫌いではない。かといって、何から始めればいいのやらと頭をひねっていたところ、職場近くのしあわせ村に、トレーニング室があることを知り、試しに覗いてみることにした。こんなメタボのおじさんが行くと恥ずかしいかなと思っていたが、意外にもお客さんは、同じような中高年の人が多く、どの人も楽しそうに運動をしている。 これなら自分もできるかもしれないと、週に2~3回は仕事帰りに寄って汗を流すことにした。 始めは筋トレや有酸素運動をやみくもにやっていたが、案の定、体がすぐについていけなくなった。やっぱり年をとったなと落ち込んでいると、トレーニング室のスタッフから「運動・食生活応援メニュー」を紹介された。自分にあった運動強度や運動量を提示してもらい、自分のやり方に無理があったことに気付くことができた。食事量の目安も書いてあったので、ダイエットにも活かせそうだ。 運動の仕方を見直したら、少しずつ運動する楽しさを感じられるようになってきて、これなら続けられると自信にかわった。3か月を過ぎた頃から、体に変化が出てきて、職場の部下たちからも「最近スッキリしましたね」と言われるようになった。妻もダイエットを応援してくれているのか、毎日の献立に野菜が増えたような気がする。 そして、いよいよ、半年後のダイエット企画の結果発表の日を迎えた。私は4kgの減量に成功した。幸福君もウォーキングで3kg痩せることができた。結果は、惜しくも4位。賞金は逃したが、チームのみんなは「お疲れ様でした。作業長若くなりましたね!」と労ってくれた。今回の経験は自分の生活を見直すいいきっかけとなった。タバコは相変わらず吸っているが、これからの健康を考えると、今度は禁煙に挑戦してみるのもいいのかもしれないと思っている。主人公健光 鋼(44歳)「ついに、私も…」10年後のストーリーけん こう  はがね

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