横須賀文化の香るまちづくり基本計画
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12 (3)沿道建物景観整備計画 (重点項目:1 基盤形成、3 にぎわい創出、4 連携・協働) ①現状・課題 ・伝統的な建物と現代的な建物が混在するため、強制力がある景観形成のルール化は難しい状況です。 ・古い木造住宅が密集する地区の大部分は準防火地域に指定されているため、延焼のおそれのある部分の外壁や軒裏には防火上の配慮が必要です。 ②コンセプト 『山車まつりが映える景観まちづくり』 ・当地区では歴史的な町割や趣きのある建物が残されているだけではなく、山車まつりが地域にとっての大きな誇りであり、コミュニティの柱となっています。景観まちづくりを進めることによって、より一層地域の歴史や、地域自体に対する愛着心や誇りを醸成します。 ③基本方針 ・景観まちづくりに関する情報提供や学習する機会をもうけ、地域住民の意識向上を図ります。 ・地域の自主的な取り組みに対して行政として必要な支援を行います。 ④参考 ・景観まちづくりの対象範囲(案)を、「愛宕神社参道ゾーン」、「町方まち並み誘導ゾーン」、「駅前通りゾーン」に分類して検討することが適切と考えます。 ■防火地域・準防火地域について 国道155号線沿い(国道から西20mまで)は防火地域で、ここから愛宕神社参道まで準防火地域(一部参道より西を含み準防火地域)であり、これより西は建築基準法第22条地域となります。防火地域内では延床面積100㎡を超える建物は耐火建築物としなければならないので、防火地域内には原則木造建物を建てることはできません。 ※準防火地域、建築基準法第22条地域内における木材の扱い 準防火地域、建築基準法第22条地域内で延焼のおそれのある部分の外壁に木を用いる場合は、下地などに防火上の配慮が必要になります。準防火地域内では、延焼のおそれのある部分に木の建具は原則使用できず、また、軒天に木を現しあらわ(構造材が見える状態で仕上げる手法)とする場合は外壁との取り合い部に防火上の配慮が必要になります。

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